頑張る2人に、
特製のレモネードを作って渡す。
私も頑張ろう!
部屋に戻って課題を進めようと、
さっきまで1人で済ませたご飯の片付けをしてたら、
れいちゃんが台所にくる。
「桃奈さん、引退試合…見に来てください。」
「うん、行くよ!2人のこの頑張りを見届けたいから!」
ガッツポーズすると、
れいちゃんは笑って、
「かっこいいとこ見せる」
と答える。
…もぅ、ずるいなぁ。
れいちゃんが初めに好きだと言ってくれて、
保留させてもらってからもう随分たつ。
それでもれいちゃんはこうやってまっすぐに伝えてくれて、
今のところまだ私を待ってくれているみたい。
はるちゃんと萌愛ちゃんもラブラブで一安心してきて、
最近自分のことについて考える機会が増えてきた。
…合コンに誘われることや告白してもらうこともあるけど、
全て断ってる。
だって、こんなまっすぐに眩しいくらい見つめてくれる人がいるから。
…そろそろ私の決意が固まってきつつある。
今日の試合のことを話しながら、
洗い物を代わってくれるれいちゃんの背中は、
どんどんたくましくなっていく。
私のこのウジウジと決着がつくのも時間の問題かもしれない。