弟にしないで。


その日以来、4人で遊んだり遊びに来ることが増えて、

れいちゃんと二人で話すことも少なくなった。

れいちゃんもあのクリスマスの日みたいなことをすることもなく、

…あの日みたいに、

好きと伝えてくれることもなく、

少し前みたいな関係な気がする。

どんどんと月日は流れていって、

卒業シーズンになる。

「桃奈さんは進路どうするんですか?」

今日も4人でうちで遊んでいて、

キッチンの私の手伝いをするために現れたれいちゃんがきく。

「みんなと服の専門学校いくよ〜全員合格したし、あとは卒業だけ!」

「そうなんですか…なんか更に大人に思えます…。」

なにそれって笑うと、

「卒業式の日…一緒に写真撮ってください。」

真剣な顔。

「い、いいけど…」

「やった!約束ですよ!」

ニコニコして、戻っていく。

…可愛いなぁ。

もうすぐ卒業…か。

あっという間…

リビングにいる4人を見て考える。

いい加減向き合わないとなぁ…