「お久しぶりです。桃奈さん、元気?」
あれからしばらくバタバタとして、れいちゃんに会う機会もなく年が変わってしまった。
洸とは前と同じかそれ以上に遠慮がなくなって、更に話すようになった。
れいちゃんのおかげかな。
「うん、元気。あけましておめでとう。」
「よかった、あけましておめでとうございます。」
はるちゃんと最後の部活休みをうちで楽しむみたいで、
萌愛ちゃんも、茉由ちゃんも来ている。
萌愛ちゃんに手伝ってもらいながら、
5人分のおせちを作った甲斐もあって、
みんなでワイワイと過ごせそう。
…姉の私がいていいものかと思う部分はあるけど。
極力4人の邪魔はしないように、
部屋にこもって服を作ろう。
部屋に戻ろうとすると、
萌愛ちゃんに、
「桃奈さんも一緒にゲームやりましょう!あ、忙しかったら…大丈夫ですけど…」
可愛いなぁ。
でも、四人の方がゲームもやりやすいかなと思って、
「ううん、水入らずで仲良くみんなでやりな!」
と答える。

