そのまま試合をみながら意見を出し合っていると、

いいにおいがしてくる。

「はるちゃん、れいちゃん!できたよ~」

呼ばれて二人でダイニングに向かうと、

おいしそうなすき焼きが。

「うまそ。」

思わずでた言葉に、

「お、お目が高いねれいちゃん、私のすき焼きおいしいよ!」

とお姉さんが陽気に返す。

なんか嫌味っぽくない明るい自慢に少し笑みがこぼれる。

今日会ったばかりなのに、

この人らしいなと感じる。

「姉ちゃんのすき焼きまじでおいしいから玲司も遠慮せずにお食べ~」

お姉さんのテンションに合わせて、

遥が続けて言う。

遥、いつもやさしいし明るいけど、

お姉さんの前ではこういう感じなのか、

と友人の新しい一面も見れた気がして

なんだか嬉しい。