ただの恋だった

「ゆずー今日は入学式なんだから髪の毛結ってあげるわよ」
「今から行くー」
私は今日この和泉市1番の偏差値の和泉市白蘭高校に入学する。その事あって昨日はよく眠れなかった。高校ではきっと私のことを理解してくれる人がきっといるはず。「大丈夫…」と少し声を漏らし母のところに行った。
「あら少しお姉さんみたいになったじゃない？」「私は充分お姉さんですよ！行ってきます」
「あらあら行ってらっしゃい」
「お母さんはお調子者ね。今日は私の人生が変わる日なのよ」まぁ知らないだろうけど。中学生の時から友達が少なくなって、ついには1年生の夏休み明けには私の周りに人は居なくなった。親の前では「毎日楽しいよ！」と明るく振舞っているが現実はそうでは無い。そこから私は勉学にのめり込むように、人から離れた。
もで高校に入ってかわれる気がする。気がするだけだ。
「こ、ここが和泉市1番の高校。凄い…あ、クラス表あるじゃない。」
目で自分の名前を探していると、
「ドンッ」「あ、すみません」「い、いえ大丈夫です」あの人すっごい暗い人だった私と一緒かしら。ダメダメ人と自分を比べるなんて。
「あ、2組だ」「あ、あのあなたも２組ですか？」「あ、はい」「良かったら一緒に教室まで行きませんか？」「あ、是非」