「大丈夫だよ」

「ならいいけど、何かあれば話してよ」

凛月はそう言って、粋香の髪の毛を優しく撫でる。

「すいちゃんは持病があるんだから、無理しちゃダメだよ」

「うん、そだね」

粋香は高校時代から、パニック症候群を患っている。
薬も服用していて、本当なら避妊すべきだったのだ。

「わたし、どうなるんだろう…?」

粋香は凛月に聞こえないように、呟いた‐。