「…でも、本当に大丈夫だったの?」

日花里(ひかり)の高校時代の親友・未希(みき)は、日花里を見る。

「だーいじょうぶ、大丈夫!
あたしだってたまには羽を伸ばしたいよ」

「でも…」

まだ何か言おうとする未希に、夏向(かなた)は未希の手を取る。

「日花里が大丈夫って言ってんだから、大丈夫だろ…」

「流石かなちゃん、わかってるぅ!」

夏向が好きな未希は、日花里の甘い声に、少しムッとしている。

今日から日花里は、未希、夏向と共に旅行に行くのだ。

「いつ告白するの?」

日花里は夏向に聞こえないように、未希に耳打ちした。