「俺は乃亜を手放そうと思ったことは無いよ。
蒼翔が可愛い子がいるっていって俺を乃亜に合わせた時から。

ジュースを口に運びながら、蒼翔たちの方を見ていた時も
髪をどうするかと訊いて、お任せでいいって言った時も
初めて俺の家に入った時も
俺には乃亜がどこか生きることをどうでも良く思ってるように見えた。
なんかもう諦めたような風に見えた。

そんな乃亜に興味を持った。

今じゃあ、いつか消えてしまいそうに見えて不安な時がある。

俺はさ…、乃亜が好きなんだよ。」