ハルの贈り物



「すごい人…ですか?」


「そうそう!もうな、ほんっと走るのが大好きなんだろうな〜っていうのが、見てるだけで分かんだよ。なんて言うかな〜、なんかその人見てたら、俺も走りたくなってきてな!人生変わった瞬間って感じでさ!」


春輝さんの話す声の響きから分かる。

本当に嬉しかったんだろうな、と。


こんなにも楽しそうに話す春輝さんは初めてで。

そんな春輝さんを見れたことが、ちょっぴり嬉しいなって思ってみたりしてね。


「人生変わったってすごいなぁ〜。」


無意識に呟いていた。


「何かあるじゃん。そういうの。偶然出会ったのが、運命だったってやつ!」


「…春輝さんの口から、運命なんて聞く日が来るとは……。」


「あはは!なんだそれ。バカにしてるだろ〜。」


「いや、そんなことないですけど。」


「じゃあ、マネージャーはさ…。」