「……………。」


「え…?どうかした?」


駿くんが目を丸くして、急に黙るから…。


「初めて見たなと思って…。」


「え…?」


「桜木さんが、そんなふうに笑うところ。」


確かにそうかもしれない。

こんなに声をあげて笑ったのは、いつぶりだろう。


「ほんとだね。久しぶり!」


私自身も少しずつ変われているかな。


少しずつ前に進めているかな。


あんなに遠かった星。


今なら少し届きそうな気がして。


背伸びをしてみるのも悪くないかもしれないね。


きっとそれは明日の一歩に繋がっている気がするから。


だからこそ、私は今日も前を向こうと思う。


君に少しでも近づけるように。