でも……
「でもね…。強くなりたいって思ってる。」
そう。
それが今の私の、素直な気持ち。
「なれてるよ。きっと。」
駿くんのこんなに優しい顔…初めて見た。
「僕さ、人と話したりするのって、なんか怖いんだ…。」
駿くんは、ゆっくり話し始めてくれた。
はじめあった、私達の心の距離を少しずつ埋めていくように…。
「別に、人と話したり、関わったりするのが嫌いなわけじゃないんだけど、なかなか上手く話せなくて。すぐ緊張するから、相手もあんまりいい気はしないだろうしね。少しずつ、自分の中で、距離をとるようになったんだ。その方が楽だと思って。」
駿くんの話は、どこか他人事に思えない。
それが何故かは、私自身が一番分かってる。
