顔をうつむける駿くん。
その胸の内を知っているのは駿くんだけ。
私は、まだ少しも踏み込めていない。
「あのさ、無理にとは言わないけど、もし良かったら話してくれないかな。私、まだ駿くんの何を知ってるとかじゃないし、話したくないかもしれなし。私が聞いて、駿くんの力になれるかも分かんないし…。それでも……。」
ドクンドクンと心臓が鳴る。
落ち着け。
息を整え、小さく深呼吸をする。
しっかりしろ。
そう。自分で決めたことだから。
私も一歩踏み出したい。
「知りたいって思ったの。」
二人で話し始めて初めて目が合った。
「少しでもいいから、力になりたいって思った。自分勝手だなって思ってるし、こんな訳分からないことしか言えないし、実際自分で何言いたいかも分かってないし。でも、ちゃんと…。ちゃんと分かりたいって思ったの。」
