そう言うと、春輝さんは風のように走っていった。 いつものあの走りで。 「あー、でも分かるわ。」 先生が静かに呟く。 「あいつ、綺麗だな。」 「はい…。」 そう。 ずっと、ずっと見ていられる。 気持ちのいいほど真っ直ぐで… しなやかで… でも、力強い走り。 「そりゃあ、惚れてまうわな。」 …って!なんでそうなる…! このヒゲやろうは! 「先生…。」 「ははは!冗談冗談!」 この人の冗談はきっと……… いつでも本気だ…。