「今日の練習はここまでにする。暑くなってきたから、しっかり水分補給を忘れないこと。あと、クーラー。つけて寝るなよ。致命傷だからな。」
「もう〜、和人は気が早いって〜。まだ5月半ばだよ?クーラーはさすがに早いよ〜。」
「つけるバカがいるから言ってるんだ。スポーツ選手って自覚持ってんなら、絶対に使うなよ。絶対だ。わかったな、晴也(せいや)。」
「げっ…。俺かよ。」
「そう、俺だ。お前ももう2年だ。去年の二の舞は踏むなよ。」
和人さんからのただならぬ威圧感。
「はい…。すみません…。つけません。天に誓ってつけません!」
去年に、一体何があったんだ…。
まぁ、晴也さんのことだから、だいたいの想像はつくけれど…。
「じゃ、お疲れさん。解散。」
「「ありがとうございましたーーー!!」」
今日の練習もいつものように、
和人さんのたくまいしい低音のボイスが終わりを告げた。
