よりにもよって、この男に…。
まぁ、部室にうっかり忘れて帰った私も悪いんだけれど。
それでもなぁ〜。
忘れて帰った位置と同じところに置いてあったから、誰も気づいていないと思っていた。
不覚だったな…。
「俺は嬉しかったけどね。」
「え…?」
「ちゃんと俺らのこと見てくれてんだなぁって思ってさ。そんなこと、普通じゃなかなかできねーよ。ちゃんと、マネージャーできてる証拠なんじゃない?」
そう。
この男はいつもそうだ。
いつもずるい…。
「ま、これからもよろしく頼むわ!マネージャー♪︎タオル、ありがとな!」
ニカッと歯を見せて笑うその顔は、無邪気な少年のよう。
そして、春輝さんの走っていく姿はいつも…
いつも私の心を跳ね上がらせる。
ずっと見ていたい。
そう思ってしまう走り。
