何を言っているのか自分でも半分…
いやそれ以上に理解できていないけれど…。
でも、どこか今までと違う心のぬくもりに、
驚き以上に、何か別のものが広がる。
今までの重みが、痛みが、ほんの少しだけだけれど、和らいだような…そんな感じ。
落ち着いて居られるのは、きっと……
きっと君のおかげ。
目をそらさずに、聞いてくれた。
言葉を待ってくれた。
君のおかげ。
「いいんじゃねーの?」
真っ先に言葉をくれる、君のおかげ。
「あっきー、マネ志望やったん!知らんだわ!そっかぁ〜。うちらの部、マネ今までおらんだから、みんな喜ぶと思うで!3年の先輩らに聞いてみな分からんけど、うちは大歓迎やで〜!」
「ありがとうございます!」
早織さんの優しい笑顔を見ると、安堵の気持ちの大きさに、体から力が抜けた。
