「あのさ、色葉に弾いてほしい曲があるんだ」 ある日、キミは私にリクエストをしてくれた。 「この曲なんだけど......」 キミはスマホを手にとると、音楽を流し始めた。 ピアノの音色が何処か儚くて凄く綺麗なメロディー 「素敵な曲だね!」 「俺、この曲大好きなんだ。いつか聴かせて」 「分かった!」 「楽譜なんだけど、今度色葉の家に遊びに行く時に渡すね」 「うん!」 「楽しみに待ってて」 キミは笑顔を浮かべていた。