わんこラブ!!

「ダンスが失敗したのは、ペアになった子のせいじゃない。これだけは覚えておいてください」

犬のことを何も知らなければ、ドッグダンスもアジリティもうまくいかない。犬たちは何も悪くないのだ。

「……ッ!」

佳菜子は真里を睨み、そのまま歩いていく。真里と佳菜子の勝負は真里の勝ちだ。



ドッグダンスから数日後、真里は今日もドッグトレーナーとして忙しい日々を送っている。ドッグダンスがテレビで放送されたおかげか、繁殖場に来てくれる人が多くなった。

「真里ちゃん、お疲れ様」

「隆也さん、お疲れ様です!」

仕事がやっと終わり、真里は隆也に声をかけられる。勝負には勝ったが、まだこの気持ちは話せていない。

「ちょっと散歩しようか」

隆也はそう言い、真里の手を取る。急に手をつながれたことに真里は胸を高鳴らせた。手をつないだまま二人は歩き出す。

「ドッグダンス、僕もやってみようかな。踊ってみたい曲があるし」

「とっても楽しいですよ!どんな曲を踊りたいんですか?」

「Werever you areを真里ちゃんの前で踊ってみたいかな」

「そ、それって……」