わんこラブ!!

「なっ……!」

冷たい目で睨まれ、佳菜子は体を震わせる。こんな冷たい目を人に向けている隆也を見るのは初めてで、真里は驚きを隠すことができない。

「……ッ!もういいわよ!!」

佳菜子はダルメシアンを置いて部屋を出て行く。真里はその様子を見届けた後、「隆也さん、ありがとうございます」と微笑む。しかし、心の中ではモヤモヤした気持ちでいっぱいだった。

「言いたいこと言えてスッキリした!真里ちゃんがいてくれたから言えたんだ」

「そうなんですか?嬉しいです」

さっきとは別人のように隆也は笑う。真里もつられて笑ってしまった。



自分をいじめていた人に再会したのは驚いたが、隆也が助けてくれてよかったと真里は微笑む。

「では、今日はここまでにしたいと思います」

真里がしつけ教室を終わらせ、犬舎へと向かっていると「待ちなさいよ」と冷たい声が耳に入った。真里の体が震える。振り向くと、怒りに満ちた顔をした佳菜子がいた。