わんこラブ!!

佳菜子に睨まれ、真里は怯えながら話す。恐怖で言葉がうまく出てこない。うつむく真里を叔母が心配げに見つめていた。

「まあ、そんなことはどうでもいいわ」

佳菜子は真里ではなくまた叔母の方を向く。そして、バンとテーブルを叩いた。

「この犬、ソファを破壊したり家の中を暴れ回ったりするんですけど!!血統書付きのくせに欠陥品じゃない!!」

欠陥品、そう言われて真里の中に怒りが生まれる。犬たちはブランドものではないのだ。もの扱いするなんて許されるものではない。

しかし心の中で怒っていても、真里は口を開くことができない。何も言えないことが悔しく、真里は泣きそうになってしまう。

「この子は体に何の問題もありません。欠陥品と言われる筋合いはないのですが」

叔母がそう返すと、「こいつはもう返品よ!!」と佳菜子は喚く。こんな簡単に家族を手放せるのかと真里は悲しくなっていった。

「新しい犬をちょうだい!チワワかパピヨン、バーニーズ・マウンテン・ドッグやビション・ブリーゼなんかもいいわね」