「はぁ…無理は禁物ですからね」



「はい」



「次の予約の患者さんまで時間あるので少し外しますね」



「はい」


橘さんがいなくなって静かになる診察室。

入院中の方が騒がしかったな。



毎日色々な人が来てくれていたし。


個包のチョコレートを1つポケットからだして食べながら誤字がないか確認。



「大丈夫そうだな」



画面を切り替えて、入院中の患者さんのカルテを開いた。