「結局ハァッ今日はハァハァ何しにケホッ来たんだよ?」
「様子を見に来ただけだ。この様子だと当分は仕事出来なさそうだな」
父さんが棚に置いてあった吸入器を持って
「使いなさい」
目の前に差し出されたけど
「ゴホゴホッ要らないっ!!」
右手で払った。
「海都君!!」
持田先生だ……
「あとは頼む」
それだけ言うと父さんは病室をでていった。
「ハァッハァッ…苦しっ…ハァッ」
「海都君ちょっと手よせるよ」
シーツを強く握って耐えてると
点滴を刺され、吸入のマスクを付けられた。
「ゲホッゴホゴホッ…ハァッ…ハァッ」
「自分のペースで吸ってごらん」
「スーッゴホゴホッ、ゲホッハァッ、スーケホケホッ」
治まった頃にはクタクタでそのまま眠った。
