………… …………………… 吸入を終えて、車椅子を片手でこいで 病室に向かっていると 「海都」 聞きたくない声が後ろから聞こえてきた。 車椅子をとめて振り向かずに待っていると 「病室はどこだ?」 車椅子をおし始めた。 「5階…てか分かってるでしょ?どうせ」 「あぁ」 なら聞くなよ… エレベーターに乗ると沈黙が続く。 ピリピリした空気が充満している。 チーン エレベーターから降りてそのまま病室まで 車椅子をおされた。