「ゼェ陽菜ちゃんゼェッ本当に…ゴホゴホッ苦しいとかゼェない?」 「ないよ…」 さっきまでせっかく止まっていたのに 今にもこぼれ落ちていきそうな大粒の涙が 目に溜まっている。 「僕はッゴホゴホッ大丈夫…だから」 裏庭から走ってくる看護師や、医者を確認すると ドサッ もう体力の限界…… 「にっしー!!にっしー起きて!!」 「海都君っ!」 「先生っ」 色々な声が聞こえたけど、そのまま意識を失った。