「振られちゃって、病院戻りずらいじゃん!!にっしーが来たってことは、皆に脱走バレちゃってるってことだよね?」
「そうだよ、ゴホッ皆心配してたよ」
「そろそろ戻らないとだよねー……」
「うん」
立ち上がって陽菜ちゃんに手を伸ばそうと
右手をだした瞬間
「ゴホッ…ゲホゲホッゼェゴホッ…ゼェ」
呼吸が苦しくなり始めた。
「にっしー…?」
「大ッゴホゴホ丈…夫」
ポケットから吸入器を出そうと左手を伸ばすと
白衣を着ていないことに気づいた。
PHSで陽菜ちゃん無事だった連絡入れないと……
