物置科の日常



長くない?


「発作は起きてないの?」

ようやく終わった。


ボタンをかけ直してながら


「起きてないです」

正直にいった。


「喉に塗り薬塗る前に、痰の吸入やっちゃおうか」



「いやっ…仕事ゴホッ終わってからゴホゴホッで」



「そのままだと仕事やらせられないよ」


痰吸入なんて苦しいし嫌だ。

けど……


少しでも動こうとすると、新島先生に正面を向かされて……


「先生準備出来ましたよ」


呼吸器科の看護師さんが吸引する準備を

していたらしく


真横に置かれた。


「絶対に動かないように頼むよ」



「はい」

新島先生思ったよりも力強くてビクともしない。


「口開けて」

横を向きたいのに向けないから、唇を噛んで開かないようにした。