「これ以上は頼まれても断るんだぞ。体が持たなくなるからな」



「そうだね」


ピリリリリッ

首から下げていた自分のPHSが鳴った。


「はい……分かりました。すぐ戻ります」


残っているうどん半分を名残惜しそうにみつつ、

「ご馳走様でしたハァ…」



トレーを持って椅子から立ち上がり


「それじゃあまたいつか」



「無理するなよ」



「うん」

足早に、返却口にトレーを置いて診察室にもどった。