仮眠室につくとすぐにドアを閉めて
｢ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｺﾞﾎｯ…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｺﾞﾎｯ｣
床にしゃがみこんでマスクを外した。
｢ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ｣
我慢していたから余計酷い。
｢あ"……あ"ーｺﾞﾎｯぁ｣
こんなに咳したら、喉痛めるよな…
塗り薬つけに行こうかな……
仮眠室をでて小児科の今日自分が使う
診察室に入ると山岸さんもまだ来ていない。
薬の棚はたしかこっちに……
｢あれ先生、何してるんですか?｣
｢山岸さん…｣
｢先生さっきより声酷いですよ。あと新島先生さっきまで先生の事探しにここに来てましたよ｣
｢新島先生に何か言われた?｣
｢はい｣
そう言うとPHSをだして、どこかに電話をかけ始めた山岸さん。
