「あー、そっか…コホン元々僕の担当だった子だしちょっと行ってくるよ」



「私も申し送り終わったら行きます」



「うん」

病室に行くと、もう皆起きていて、ベッドを区切るカーテンが開いていた。


コンコンコン

「失礼します」


4つベッドがあって、1つだけベッドに空きがある。


「あっ先生久しぶり〜」


まっさきに声をかけてきたのは、僕の担当していなかった子で、14歳の恵(めぐ)ちゃん。



「ほんとだにっしーだ!」

次に声をかけてきたのは、担当していた子で、16歳の絵里(えり)ちゃん。



「にっしーだ…戻ってきたの?」

最後が、担当していた子で16歳の陽菜(ひな)ちゃん。


「今日はお手伝いで来たんだよ。1日よろしくね」



「なーんだ、戻ってきたわけじゃないんだ」

陽菜ちゃんがガッカリしている。