「熱は?」 リビングにつくと、上着を脱ぎながら 聞いてきた。 「ない」 熱測ってないけど、多分下がったでしょ。 「おでこだして」 言われるまま前髪をよせておでこを出すと 赤外線タイプの体温計をかざされた。 「熱あんじゃん」 「何度?」 「8度7分」 「壊れているんじゃないかな」 「壊れてるのはお前の脳みそだ。そこ座って」 指さされたのはソファー。 仕方なく座ると、郁人が立ち膝で僕のワイシャツのボタンを外し始めた。