僕らは父さんとは和解した。 僕が目を覚ました後、何度も頭を下げて謝られた。 僕も父さんがあんなにやつれるなんて、思っても見なかったから驚いた。 「海都を捕まえてって」 「見逃して」 「それは無理だな」 腕を掴まれて、エレベーターのボタンを 変更して医局のある階に変えられた。 「父さんは僕の味方じゃないの?」 「郁人の味方でもある」 「はぁ…」