手紙ってなんのことだろう?



「海都からプレゼントを貰えるなんて思っても見なかったから………あの時は本当に悪かった」



「母さんが亡くなったことで気が動転していたんだ。でもそんなのは言い訳でしかない。その事でお前が俺を拒否するようになったことも郁人から聞いて初めはショックを受けたよ。まさか口に出していたなんて…俺は息子になんてことを言ったんだ……って」



「それからお前は、医者になるために人より沢山苦労して夢だった小児科医になった。でもそこで何度も倒れるお前を見てたら、いつか母さんみたいに突然俺の前からいなくなるんじゃないかと不安になり始めた。そこであまり忙しくない心療内科に移した」



「でもそれが間違いだったんだな。俺を嫌いで構わないから、お願いだから目を覚ましてくれ。俺はお前達2人がいないとダメなんだ」


手に温かいものが何度も触れた。