治りかけの左肘を打ち付けたことで

痛みが広がっていく。



でももういいや。




「西崎?どうしたんだよ!?」


顔を上げると涼宮君がなぜか屋上にいた。



「ゴホッ何してるの?」



「それは俺のセリフだ。こんなとこで何やってんだよ?今誰か呼んで「いい」



「何言ってんだよ。お前もしかして死のうとしてんのか」



「…」

もう痛みとかどうでもいい。

呼吸する度苦しくなるのも、もういい。



最後の力を振り絞って

立ち上がって屋上の手すりに手をかけた。