「海都?」



「もう……ケホケホッ大丈夫…」


発作も落ち着いてきて、体は物凄くだるいけど、薬のおかげか、そんなに苦しくない。




「良かった……」



「海都君、無理に帰っても危ないし今日は泊まっていきなさい」



「はい…」



「もう部屋移動する?」



「はい」



「車椅子持ってきてもらうから待ってて」



「はい」


車椅子を押されて、着いたのはこの間まで

入院していた病室。