「海都大丈夫?」


車を運転しながら、チラチラ様子を見ている母さん。



「大丈夫。ゴホゴホッ前見てないと危ないよ」



「うん…車止められる場所に行くからちょっと待ってね」


少しずつ苦しさが増してきた……


「ゴホゴホッ…ケホッ、ケホケホッ」


発作きそうかも……


吸入器を口に当てて、少しはおさまった。



「海都大丈夫?」

チラッと僕の方を見る母さん。



「ケホッうん…母さん!?前!!!!」