「この人がどうしたの?」
「ベランダから落ちて運ばれてきたんだよ。自殺未遂の可用性があるからその確認」
「仕事に疲れているようだけど、明るい感じで人当たりも良さそうな人だったと思うよ。最近は調子良くなったみたいで外来にも来なくなっていたし」
「なんだ、海都が担当医者だったのか」
「うん、さっきまで忘れてたけどカルテ見たら思い出した」
「ならその可能性は低いか?まぁまだ目を覚ましてないから、目が覚めて話せるようなら、来てもらってもいいか?」
「もちろん」
「サンキュ、あとこれ差し入れ」
コンビニの袋を手渡され
中身を見るとコーヒー牛乳とチョコレート、それとおにぎりが2つ。
「これ食べてちゃんと寝ろよ」
「ありがと」
「んじゃもう行くな」
「うん、また」
「おう」
