「痛っ…」
「ハァ…」
立ち上がって再び椅子に座って、机に突っ伏した。
あぁ…コーヒー持ってくるの面倒くさい。
あれ?
今何時だっけ?
突っ伏したまま顔だけ少しあげて
パソコン横のデジタルの置き時計を見ると
06:13
まだ時間あるし、少し休憩しよう。
…………
………………………
ピトッ
「大丈夫か?」
ヒヤッ
突然首に冷たいものが触れて
「うわっ!?」
体がビクッと反応した。
目を開けると、白衣の中にスクラブを着た
大柄の男が立っていた。
「海都お前顔色悪いぞ」
「そうかな?」
「仕事やりすぎじゃないか?」
「かもね…倒れたらよろしく頼むよ」
「しゃれにならねーよ。今日は外来午前?」
「いや午後からだからもう少し休もうと思って」
こういう時心療内科は内科とかと比べて
患者さんが少なくて助かる。
いや、少ないから仕事を押し付けられているのか?
