「パパのせいで モモちゃん いつまでも 甘えん坊で。困るわ。」

私が 博幸に 抗議すると

「いいの。今だけだから。そのうち 嫌でも 親離れしちゃうんだから。」

博幸は 私に 『ねっ?』という顔をする。

私が 自分を指さすと 小さく頷いて

「親に 嘘までついて。悪い男に 引っかかって。」

と言って 私を 抱き寄せた。


私は 博幸の胸の中で クスッと笑う。

「モモちゃん 雪穂にそっくりなんだもん。可愛くて 可愛くて。」

博幸は スマホの写真を見ながら 笑う。

「今日の写真?見せて。」

博幸の隣に 腰掛けて 私は スマホを覗き込む。


「よく撮れているね。モモちゃん 可愛い。」

萌々香の写真に 混じって 私の横顔が 出てきて。

「あー。見ちゃ駄目だよ。」

博幸は 照れて スマホを覆う。


「博幸 私のことも 撮ったの?」

「だって雪穂。すごく良い顔してるから。」

「博幸は 私にも メロメロってことか。」

私は 博幸の首に 抱き付く。


「雪穂… 次の子供 作りたいの?」

博幸は 甘く 唇に触れて

私を ベッドに運んだ。