あれ以来 小林君から 時々 ラインが届く。

私は 当たり障りのない返事をして。

でも 正直 少しだけ 嬉しかった。


どこかに 私を 心配してくれる人がいる。


私は まだ 普通の幸せを 手に入れられる。


だからって 博幸と別れる気には なれないけど。



小林君にも 気を持たせることは 言わないし。

小林君から 博幸の奥さんの情報を 聞きたいけど。

そのために 小林君を 利用することは できない。


結局 私からは 何も 聞けなくて。


博幸との生活は 毎日 幸せで。

それまで以上に 満ち足りていた。

ただ 結婚できないだけで…