「言い訳みたいだけど。俺 雪穂と付き合わなくても あいつとは いずれ離婚したと思う。あいつだって わかっているんだ。こんな生活 続けていても 無意味だって。俺 子供達のことも ほとんど構ってないし。何もかも 親に依存しているあいつも 悪いけど。それを喜んで 受け入れている親も どうかと思う。だから 雪穂のせいじゃないよ?」

博幸は そう言って 私を抱き締めた。

私は 博幸の肩に 顔を乗せる。


「私は 博幸と一緒に 家族を作りたい。子供だって 博幸にも 手伝ってもらって。2人で育てたい。」

「うん。ありがとう。俺も。雪穂と付き合って 部屋に帰る楽しみが わかったよ。毎日 雪穂がいると思うと 早く帰りたくて。これが 家庭だよね。」


博幸は 私を ギュッと抱き締めて 

私の髪に 唇を寄せる。


「雪穂 可愛くて。エッチだって あいつとは こんなに してないよ。」

博幸は 私を抱いたまま 横になる。

博幸の上に 乗せられて

私から 博幸に キスを落とす。


「んっ。ゆきほ…」

私が 博幸の首筋に 唇を滑らせると

博幸は 甘い声を洩らす。


どんどん 濃密になる 歓びが

2人を もっと 結びつけてしまい。

もう 離れることなんて できそうにない…