「雪穂。こっちにおいで。」

コーヒーを淹れていた私を 博幸が呼ぶ。

「うん。」

二つのマグカップを持って 博幸の隣に座ると

「こっちでしょう。」

と博幸は 私を 膝に抱き上げる。


博幸の首に 腕を回すと

正面から キスをされて。


「っん。んんっ。もう?」

そのまま 私のスカートに 博幸は 指を入れる。

「雪穂 今日 田辺と 仲良くしてたから。お仕置き。」

「んん…ひろゆ…き…やきもち…?」

「雪穂は 俺のもの。」

「うん…んっ。」

「言って?」

「私は 博幸のもの…あぁ…」


私は 全部 博幸のものだよ。

でも 博幸は 私だけのものじゃない。


そんな思いは 私達を 夢中にする。


私は 博幸に与えられる歓びを

我慢できなくなっていた。