朝、いつも通りの時間に目を覚ます。 久しぶりに見る実家の天井。 数ヶ月前まで毎日見ていた木目。 カーテンを開けようと、体を起こした。 「……は?」 そして、目を疑った。 僕の部屋に、水元さんがいたのだ。 昨日と同じ、セーラー服を着て、ふわふわと空中に浮いている。 「なんで……」 二日連続で見る、水元さんの幽霊。 これはもう、幻覚とかではないのかもしれない。 …頭が痛くなってきた。