「第1試合は赤穂要さんVS小田みゆきさんですよ。さぁ準備して!」


私たちが睨み合っている間にも全員の対戦相手が決まったようで、堂々が声を張り上げる。


試合の邪魔にならないように、私たちは講堂の隅に寄せられた。


赤穂さんと小田さんの2人だけが、他に誰もいなくなった舞台上で睨みあう。


「悪いけど、私は勝ち残らなきゃならないの。天国でお友達と好きなだけ遊んで?」


「は……っ、A組は学園長の犬しかいないって聞いたけど本当だったんだね。目の前で友達殺されておいてそれでも学園長に従うって、正直イかれてると思うよ」


小田さんのその言葉に、赤穂さんは悲しそうに笑う。


「あなたの見ている世界が全てだと思わないことね」