アイドル絶対殺戮戦線

だけど。


「……かはっ」


5時間連続で歌い続けた喉は、もうボロボロだった。声を発しようとするだけで、強烈な血の味が口に広がる。


「……あなたが好きよ〜♪ ピンクのカーネーション……」


そんなカスカスの声で歌われたメロディが、誰かの心に届くわけはなかった。


5時間ぶりに座り込み、ポケットに常備しているのど飴で回復をはかるけど、


「ラスト1個か……」


口の中で溶けていくお気に入りのリンゴ味ののど飴は、私自身の限界が近いことも示していた。