アイドル絶対殺戮戦線

第5幕、B組の中でも強豪といわれる『夏休み』との戦いは目前に迫っていた。


グズでのろまで何もできないわたしだけれど、ここでのんびりしている余裕はないということくらいはわかる。


だからといって。


だからといって、今更どんな顔をして仲間の元に帰ればいいのだろう?


わたしは元々正規のメンバーではない。


すでに組み上がっていたグループに、後からお情けで入れてもらった存在だ。


その身の程は、わたしが1番よくわかっていたはずなのに……。


と。


絶望にくれる耳に、パタパタと駆け足が迫ってきた。耳を塞いで、無視を決め込む訳にもいかないだろう。


振り返る。校舎の陰に見えていたのは、予想外の金色だった。