アイドル絶対殺戮戦線

顔良し、スタイル良し、歌も良し、性格は……まぁまぁ。


そんな、アイドルの平均得点を優に上回る私の、唯一にして最大の欠点。


ダンスが絶望的なまでに下手。


名誉のために言っておくけど、私だって努力しなかったわけじゃない。


むしろ、歌より何より必死にがんばってきた。毎日ダンスシューズに血がにじむまで踊って、この有様なのだ。


リズム感がないのか、体が硬いのか、はたまた前世の因縁なのか……。


星ヶ峰が誇る優秀なダンス講師の数々が私のダンスを矯正しようと名乗りをあげ、そして無残に散っていった。


その中にはあの流川夏美先生もいたっけなぁ。


吐くほどリズムをきざまされたのも、今となっては懐かしい思い出だ。