ぱっと顔を明るくした私たち生徒をあざ笑うかのように、堂々が手にしたのは真央の手元で転がる拳銃だった。


「さようなら」


パン、と明るい音が響いて、ついに真央はぐったりと手を下ろした。


確認のように堂々が真央の体を揺するが、もううめき声1つあげることはない。


ただ無機質に死に顔を晒すだけだ。


「う゛……っ!」


カメラの前だというのに、全国に中継されているというのに、湧き上がる吐き気を抑えられなかった。


今まで何人が、どれだけ悲惨な死に方をしようとカメラの前では取り乱さなかったのに、そのプライドがいとも簡単に崩される。


脳内がちかちかと点滅して、けれど地獄の卒業式からは逃げることができなかった。


「今回誕生したグループは合計7つでした。それではみなさん、明日第5幕でお会いしましょう」


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