アイドル絶対殺戮戦線

はぁはぁと、やけにうるさい自分の呼吸音だけが鼓膜を震わせていた。


無事茜を出し抜き、無事最初の1分間ジャックの権利を手に入れられた。


ただ1分間という時間は思っていたより短くて、視界の端に捉えたタイマーが、49、48……とその数をだんだんと減らしていく。


「あ、あの、歌うので……聴いてください」


そんな中私は、歌を披露することに決めた。


星ヶ峰の生徒は入学した時点で得意分野を見極められ、それぞれに合ったレッスンを受ける。


私の場合は、それが歌だった。


顔が可愛い子もスタイルがいい子もこの世にはごまんといるけれど、歌だけは星ヶ峰の中でもそうそう負けない自信がある。