アイドル絶対殺戮戦線

瀬戸際に立って、身長の何倍もの高さから遠い世界を見下ろして。そんな人間に、ただ上っ面だけで生きている私が敵うはずがなかった。


たとえ正論がこちらの側にあるとしても、言葉遊びじゃ心は傾かない。


「小田さん……」


それでもすがらずにはいられなくて、伸ばした私の手を小田さんは心底うっとうしいというように振り払った。


「ごめんね。わざわざ屋上まで来てくれたことにはほんとに感謝してるんだ。もしあたしのファンがこの世に1人でもいるなら、これからは大宮さんを応援してあげてほしいな……!」


「そんな……私はファンがほしくて小田さんを説得しにきたわけじゃないよ!!」


「知ってる。だから大宮さんを応援してあげてほしいんじゃん」