アイドル絶対殺戮戦線

代わりに、努めて静かに語りかける。


「小田さん……小田さんにも卒業してアイドルになりたいって夢、あったんじゃないの? 叶えようよ一緒に! 3年間頑張って、ここで死んじゃうのはもったいないよ」


しかし、小田さんは黙って首を振った。


「もう続けたくない、もう続けられないんだよ」


「どうして?」


「大宮さんはいいよね、強いから。あたしは弱虫なんだよ」


一瞬、小田さんが勢いをつけて飛び降りる様を幻視した。


ブーンと人工的なプロペラの音が、目を覚まさせてくれる。


はっとして、呼吸を落ち着けて、なるべく刺激しないように問う。


「小田さんが、弱い?」


2日目、誰もが死を恐れて9時に集合せざるを得なかった講堂に、ただ1人現れなかったあなたが?


あの堂々相手にも反抗してみせたあなたが、弱い?